[ 2026年9月23日 05:15 ]

大相撲秋場所10日目 ( 2026年9月22日 両国国技館 )

大関獲りに挑む関脇・熱海富士が大関・琴桜を力強く押し出して勝ち越しを決めた。8日目から3連勝で、大関昇進の目安となる直近3場所合計33勝まであと4勝。2敗を守り、静岡県勢初優勝へトップと1差で猛追する。横綱・大の里は新小結・伯乃富士を寄り切って首位をキープ。新関脇・藤ノ川は平幕・隆の勝を突き落として2敗を死守した。

大関を撃破しても、熱海富士の表情が崩れることはなかった。視線を下に向けながら引き揚げる琴桜とは対照的に、堂々と手刀を切った。6場所連続の勝ち越し。「自分のやることをちゃんとやることを意識している。通過点。先は長いので」と満足する様子はない。 立ち合いから右を固めて琴桜の上体を起こした。右を差されたが、力強く押し込んで前進。相手の上手投げをものともせず押し出した。今場所も大関から白星を挙げ「まず勝てたことが単純にうれしい。誰が相手でも自分のやることをちゃんとやろうと思ってやっている。勝てて良かった」と振り返った。 場所前の稽古では師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱・照ノ富士)から「当たれ!当たれ!」と口酸っぱく言われ続けていたといい、とにかく前に出た。見守った部屋付きの楯山親方(元幕内・誉富士)は「思い切り当たって、いなされてよく落ちていた。その稽古があったから、いなされると落ちちゃうと思って(相手を)見ているのかもしれない」と分析する。この日も攻めながら、冷静な取り口で星を伸ばした。 8日目から3連勝。今場所で12勝すれば大関昇進の目安となる直近3場所合計33勝に届く。11日目は先場所の優勝決定巴戦の相手で、本割では敗れている大関・霧島との対戦が組まれた。「全部勝つつもりでやっている。そこに結果がついてきてくれればうれしい」。1メートル85、198キロの大器が大関昇進と静岡県勢初Vの夢へ、歩みを進める。

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