大相撲元横綱の白鵬翔氏(41)が27日、動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」を更新。横綱昇進の条件について語った。
白鵬氏は「横綱になったら免許があるんですよ。品格力量抜群に付、横綱に推薦す。力だけじゃなくて相撲スタイルだったり見て選ぶんですね。優勝なくても横綱になった人もいるんです。品格、将来性を見て。大関昇進して2場所連続優勝すれば横綱になれます」と説明していた。
第60代横綱双羽黒で、のちにプロレスラーに転身した北尾光司さん(故人)は日本人離れした199センチ、151キロの体格を生かし、昭和61年初場所に大関、同年の名古屋場所後に横綱へ昇進。一人横綱の千代の富士に対抗できる逸材と、優勝が一度もないまま22歳で綱を張った。これを機に本名の「北尾」から、ともに立浪部屋が生んだ名横綱の双葉山と羽黒山のしこ名から取った「双羽黒」へ改名した。ところが、62年12月に師匠だった立浪親方(当時、元関脇安念山)らとトラブルを起こして部屋を飛び出し、師匠が「廃業届」(当時)を提出。同31日に廃業が決まった。
優勝制度が確立された明治42年以降、唯一優勝経験のない横綱で、廃業に伴う会見では「もう未練はない。横綱の名を汚したことは公私ともによくないが、人間として自分を貫いた」と現役横綱のまま廃業した。在位8場所は琴桜、三重ノ海と並ぶ戦後2位の短命。入門当時から奔放な言動を重ね、「新人類横綱」とも呼ばれた。これをきっかけに、横綱昇進は「大関で2場所連続優勝、またはそれに準ずる成績」という横綱審議委員会の内規の解釈が厳格化された。
■白鵬 翔(はくほう・しょう)旧名ムンフバト・ダバジャルガル。昭和60(1985)年3月11日生まれ。モンゴル・ウランバートル出身。父のジジド・ムンフバトさん(故人)はメキシコ五輪レスリング銀メダリスト。宮城野部屋で平成13年春場所初土俵。18年夏場所初優勝。19年名古屋場所で新横綱。22年に史上2位の63連勝。優勝45度、通算勝利数など史上1位。通算1187勝(幕内1093勝)247敗253休。殊勲賞3回、敢闘賞1回、技能賞2回。金星1個。得意は右四つ、寄り、上手投げ。令和元年9月に日本国籍取得。