大相撲・押尾川親方(47)=元関脇豪風(たけかぜ)=が3日、同じ秋田出身で同学年のヤクルト・石川の引退試合を見届けた。角界と球界。異なる世界ながら親交を深めてきた友がねぎらいの言葉を贈った。
「こんなにも長く第一線でプレーできたというのは、本当に言葉では言い表せないぐらいの領域だと思う。彼はプロ野球選手として、人として、男としてブレなかった。普段はとても優しいですが、太い芯がある」
身長167センチの石川と同様に押尾川親方も172センチと決して体が大きくない中で、39歳まで土俵に立ち続けた。相撲も野球も無差別級の世界。ともに、小さな体を言い訳にはしなかった。
「昔、体の大きさについて話したこともありました。体の小ささで逃げ道を作っていたら、相撲はできない。『限界』なんて言葉はほとんど使ったことがありません。そこは共通の認識でした」
絶対に諦めず、限界を作らなかった2人だからこそ、わかり合えた境地があった。(赤尾裕希)