大相撲九州場所(11月8日初日・福岡国際センター)で沖縄県出身初の三役昇進を果たした新小結美ノ海が30日、佐賀県基山町の木瀬部屋で本格的に始動した。稽古で相撲を取るのは9月の秋場所以来だそうで「徐々に上げていきたい」と語った。

幕内金峰山らと6番取り、得意の左前まわしを引いての攻めも出た。「稽古場ではなるべく前に出る意識でやっている。ここから細かい動きを考えていく」と話す。注目の場所に向け「気持ちは何も変わらない。自分のやれることを全部やる」と自然体を強調した。

強豪の日大相撲部から2016年春場所で初土俵を踏み、10年以上を要してつかんだ新三役。33歳の努力家はじわじわと地力を上げており、師匠の木瀬親方(元幕内肥後ノ海)は「こつこつやったら、こうやって結果が出る。力士全員のお手本だ」と手放しで褒める。

地元沖縄からの反響も大きく、ベテランは忙しさに苦笑いする。「三役の実感はないが、勝ち越さないと番付が落ちる。1年最後なので勝ち越して締めくくりたい」と静かな口調で意気込んだ。