大相撲秋場所千秋楽(27日、両国国技館)12勝3敗で6場所ぶり6度目の優勝を果たした大の里(26)は表彰式の君が代斉唱で、涙を流して目元を拭った。昨年九州場所で負った左肩のけがを乗り越え、横綱の威厳を取り戻した。

独走態勢を築きながらも13日目から2連敗。この日は出番前の支度部屋で何度も繰り返したもろ手突きがさく裂した。左前まわしを狙った安青錦(22)をはじき飛ばし、猛然とした馬力で突き出した。自身が最後に優勝した後、賜杯を3度抱いた大関を寄せ付けなかった。

NHKでテレビ解説を務めた舞の海秀平氏(58)=元小結=は、「苦しかったと思いますよ。師匠の二所ノ関親方と大の里と場所前、境川部屋に出稽古に来たんですよね。思うように勝てないんですよ、平戸海に。たまらず境川親方が大の里のところに行って『弱くて横綱になったんじゃないんだ。もっと自信を持っていけ』と励ましていましたね」と明かしていた。

■大の里 泰輝(おおのさと・だいき) 本名・中村泰輝。平成12(2000)年6月7日生まれ。石川県津幡町出身、二所ノ関部屋。小学1年で相撲を始め、新潟・海洋高から進んだ日体大の1年で学生横綱。3、4年で2年連続アマチュア横綱。令和5年夏場所に幕下10枚目格付け出しで初土俵。同年秋場所新十両。6年初場所新入幕。新小結の同年夏場所で初優勝。同年九州場所で大関昇進。7年名古屋場所で横綱昇進。