[ 2026年9月16日 05:00 ]

大相撲秋場所3日目 ( 2026年9月15日 東京・両国国技館 )

藤青雲は学生相撲出身だが、スピード出世型というよりは、着実に力を付けて成長する晩成型だ。幕内優勝の経験がある尊富士との一番は、持ち前の腰の重さと下半身の力強さを生かして快勝した。

得意の形は右四つ。この日も相手の当たりをしっかり受け止め、左を固めて差させなかった。右をねじ込み体を密着させると、最後は切り返しを決めた。うまさが光る相撲内容だった。 新入幕の春場所で10勝を挙げ敢闘賞を受賞。だがその後は負け越しが続いた。ただ熊本市出身の藤青雲にとって、7月の熊本地震は大きな転機になったに違いない。再起に励む地元の人たちの姿は、土俵で戦う何よりの発奮材料になっているはずだ。番付で先を越された弟弟子の藤凌駕の相撲にも刺激を受けているだろう。差して前に出る速い相撲を心がければ、今場所は面白い存在になる。(元大関・栃東)

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