大相撲秋場所千秋楽(27日、両国国技館)大関安青錦(22)は3敗で並んだ横綱大の里(26)との相星決戦に突き出しで敗れた。2場所連続4度目の優勝を逃し、11勝4敗で終えた。大の里は12勝3敗で6場所ぶり6度目の優勝。大関対決は霧島(30)が琴桜(28)を上手投げで下し、勝ち越した。琴桜は9勝6敗。新関脇藤ノ川(21)は熱海富士(24)をすくい投げで退けて11勝4敗だった。11月の九州場所は8日に福岡国際センターで初日を迎える。

大関の前に横綱が立ちはだかった。千秋楽相星決戦。安青錦は大の里に屈して2場所連続優勝を逃し、悔しさを押し殺した。

立ち合いは左まわしを狙った。だが、大の里のもろ手突きに起こされ、持ち味の前傾姿勢が崩れた。「そこでまわしが切れてしまった。横綱の流れになってしまった」。喉元への突っ張りに反撃できず、一方的に突き出された。

「いい相撲、悪い相撲もあった。まだまだだなという感想」

4日目から自己ワーストタイの3連敗を喫したが、息を吹き返して8連勝。大の里が連敗し、3敗で首位に並んだ。令和3年名古屋場所の白鵬―照ノ富士以来(白鵬が優勝)となる横綱と大関による千秋楽相星決戦。大関復帰場所で賜杯を抱けば令和3年夏場所の照ノ富士以来の快挙だったが、過去1勝4敗と分が悪い大の里に屈した。

左足のけがの影響で場所前に関取衆と一度も相撲を取らずに初日を迎えた。師匠の安治川親方(元関脇安美錦)はこの日の大一番を前に「先場所ほどではないが、痛いのは痛い。ケアしながら目いっぱい相撲を取っている」と話していた。安青錦は「(けがのことは)あまり気にせずにここまで来てよかった」と静かに話した。

「もちろん優勝はしたかったけど、経験を来場所に生かして頑張っていきたい。自分はこれからだと思っている。さらに強くなっていきたい」

次の場所は昨年初優勝を飾った思い出の九州。貪欲に4勝目、最高番付を目指す。(石井文敏)