大相撲解説者の舞の海秀平氏(58)=元小結=が23日放送のNHK AM「大相撲と放送の100年」(後3・05)に出演。元横綱で解説者としても人気があった故北の富士勝昭(本名・竹沢勝昭)さんとの思い出を語った。

北の富士さんは昭和32年初場所で出羽海部屋から初土俵を踏み、大関時代の42年に九重部屋へ移籍。45年初場所後にライバルの玉乃島(後に玉の海へ改名)と横綱同時昇進を果たした。身長185センチで細身の体からの右上手投げ、外掛けなどを武器に優勝を重ね、玉の海と「北玉時代」を築いたが玉の海が46年に急死。喪失感に耐え、そこから3年近く土俵を務めた。

49年名古屋場所2日目に引退し、井筒部屋を興した。先代死去のため52年10月に九重部屋を継承。千代の富士、北勝海の両横綱らを育てた。日本相撲協会では理事、審判部長などを歴任し、平成10年1月に退職。その後はNHKの相撲解説などを務めた。

舞の海氏は「正面に北の富士さんがいたから、自分が活かされてるだなって思ってましたね。私は対等な気持ちでやってたわけではなく、やっぱり北の富士っていう横綱であり横綱を育てた親方であり、そういう人に向かっていこう、ぶつかっていこうと、相撲を取ってる気持ちだったんですね。いなされるときもありますし、ドーンと受け止めてくれるときもあれば、逆に反対に猫だましみたいなことをされることもあるし、それがすごく楽しかったですね」と明かしていた。

■北の富士 勝昭(きたのふじ・かつあき) 本名・竹沢勝昭。昭和17(1942)年3月28日生まれ。享年82。北海道旭川市出身。出羽海部屋に入門し、32年初場所初土俵。38年春場所新十両。39年初場所新入幕。41年秋場所大関。42年春場所初優勝。45年初場所で2場所連続3度目の優勝を飾り、玉の海とともに横綱に昇進した。