全国高等学校総合体育大会の相撲競技は1日、和歌山市で個人戦を行い、無差別級はモンゴル出身のチョローンバートル・サンチルガリデ(鳥取城北3年)が初優勝し、高校横綱に輝いた。外国出身選手の優勝は2017年の幕内・狼雅(27=二子山部屋)以来9年ぶり(狼雅はロシア出身でモンゴルへ移住後、来日)。1メートル93、163キロの大物には早くも元関脇・逸ノ城、元横綱・照ノ富士と比較する声もある。

重村鴻之介(近大付3年)との決勝。立ち合いで左上手を引き、すぐさま投げを打って相手を土俵にはわせた。ところが立ち合いでの張り手に異議申し立てがあり、取り直しに。2番目の相撲も右差しから肩越しに左上手を引き、豪快に投げ捨てた。 「うれしい。一つの目標だった。インターハイでの優勝は夢だった」 優勝後の土俵では涙を浮かべた。取り直しによる動揺もなかったと言い、「いつも通り。右を差してまわしを取れば何とかなると思っていた」。精神的なスケールの大きさも感じさせた。 昨年のインターハイは準決勝で敗退して3位だった。その敗れた相手、永松慧悟(埼玉栄3年)を準々決勝で寄り倒し、勢いに乗った。高身長は武器だが、相撲では腰高になりがちな弱点でもあるため昨年来、シコやすり足の基本動作を繰り返して克服に努めたという。 目標とする力士に高校の先輩、幕内・伯乃富士(22=伊勢ケ浜部屋)、そして横綱・大の里(25=二所ノ関部屋)を挙げる。将来的な目標を角界入りに定めるが、2日には連覇を目指す団体戦がある。「集中して明日もまた、優勝したい」と意欲を語った。 ライバルと目された元大関・琴光喜の長男・田宮愛喜(埼玉栄3年)は右ヒザのケガのためか、優秀32選手決勝トーナメントに進出できず敗退した。

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