大相撲秋場所千秋楽(27日、両国国技館)横綱大の里(26)が大関安青錦(22)との相星決戦を突き出しで制し、12勝3敗で6場所ぶり6度目の優勝を果たした。一人横綱の制覇は令和6年名古屋場所の照ノ富士以来。横綱が賜杯を抱くのは今年初めて。安青錦は2場所連続4度目の優勝を逃した。

大の里との相星決戦で安青錦は、あっけなく土俵を割った。過去1勝4敗の横綱に力量を見せつけられ肩を落とした。立ち合いで左前まわしに指がかかったが、突き起こされてつかめず強烈な突き、押しを喉元に浴びて力尽きた。

4日目から3連敗するも8連勝で立て直した。左足負傷を抱えながら「あまり気にせずに、ここまで来られた」。2場所連続の賜杯に届かなかったが、復調へ確かな感触も得た。NHKでテレビ解説を務めた舞の海秀平氏(58)=元小結=は、「今場所の安青錦も強いし、しぶといですね。知らず知らずのうちに左でも右でもまわしを取ってますよね。それと相変わらず上体を上げないですね。完全に治るころには横綱になってるんじゃないんですかね。あとは大の里をどう攻略するかですね」と評価していた。

■安青錦 新大(あおにしき・あらた) 本名ダニーロ・ヤブグシシン) 平成16(2004)年3月23日生まれ。ウクライナ・ビンニツァ市出身。7歳で相撲を始め、母国がロシアによる侵攻を受けて令和4年に来日。5年秋場所初土俵。6年九州場所新十両。7年春場所新入幕。同年秋場所新小結。同年九月場所新関脇で初優勝し、場所後に大関昇進。優勝3回。