[ 2026年9月17日 05:10 ]
大相撲秋場所4日目 ( 2026年9月16日 両国国技館 )
平幕・高安が横綱・大の里を突き倒し、昭和以降の新入幕では歴代9位となる36歳6カ月での金星を挙げた。昨年春場所、豊昇龍から挙げて以来7個目で、20年初場所からの大関陥落後は3個目。元大関の3個目は三根山、琴奨菊と並ぶ最多タイで、“最強元大関”にふさわしい力強さを証明した。6人いた勝ちっ放しは大関・琴桜1人になった。
幕内最年長の気迫がほとばしった。高安は強烈なかち上げで大の里をはじき飛ばし、猛然と攻め込んで突き倒し。61本あった懸賞金を両手で包むように受け取った。自身7個目の金星。「立ち合いが良かったですね。踏み込みも良かった。当たった後の流れも良かった」と喜んだ。 土俵際でのジャンプで着地するまでの時間を稼ぐ大の里に対し、勢い余って時計回りにクルリと1周。横目で、勝利を確認した。対大の里は6連敗でストップ。尾上審判長(元小結・浜ノ嶋)は「横綱も当たりは悪くなかったが、高安の当たりが勝った」と称えた。 大関から陥落して約7年。一昨年秋場所では東前頭15枚目まで番付を落としたが、4場所後に三役に復帰すると、7場所連続で地位を維持した。自身より後に大関昇進した栃ノ心と貴景勝はすでに引退し、朝乃山と正代、御嶽海は番付が下。悲願の初優勝、そして大関復帰を諦めない姿は見る者の心を打つ。 約1カ月にわたった夏巡業。腰痛持ちで、最長4、5時間あるバス移動は大敵だ。途中合流となったが、座席の広い最後部を譲ってもらい体勢を常に変えながら乗り切った。横綱、大関戦を終えて2勝2敗。「とても前向きになりました」。笑顔のベテランが優勝争いのキーマンに躍り出た。
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