大相撲秋場所12日目(24日、両国国技館)新関脇の藤ノ川(21)が大関霧島(30)を押し倒して9勝目を挙げた。

「相手が泳いだときに仕留めきれたのでよかった」

右かち上げの霧島に突き起こされるも、左でいなして相手を泳がせる。まわりながら手繰られるも「前に、前に」と追いかけて土俵下に押し倒した。霧島とは対戦成績が3戦3敗だっただけに「勝ったことがなかったので勝ててよかった」と喜んだ。

これで6日目の安青錦戦、9日目の琴桜戦を含め3大関を撃破した。「稽古がよかったかなと思う」とうなずいた。

支度部屋へと引き揚げる際には、父の甲山親方(元幕内大碇)とバッタリ遭遇。2人は少し頰を緩ませ、タッチを交わした。

八角理事長(元横綱北勝海)は藤ノ川について「足が止まらないし、体の寄せ方も速い。新三役で立派。稽古のたまものだ」と賛辞を惜しまなかった。

単独トップに立つ横綱大の里とは2差ながら、3敗で優勝争いに名を連ねる。13日目、藤ノ川は美ノ海と対戦する。残り3日に向けて「とりあえず明日の一番、勝てるように」と決意を込めた。