[ 2026年10月1日 05:20 ]
日本相撲協会は30日、東京・両国国技館で大相撲九州場所(11月8日初日、福岡国際センター)の番付編成会議を開き、旭富士(24=伊勢ケ浜部屋)と竜鳳(19=音羽山部屋)の新十両昇進を決めた。旭富士は初土俵から所要6場所で、年6場所制となった1958年以降の初土俵では高鉄山、土佐豊、常幸龍、炎鵬に並ぶ最速タイ(付け出しは除く)のスピード昇進。都内の伊勢ケ浜部屋で会見し、目標には「横綱」を掲げた。
記録的なスピード昇進にも、旭富士は落ち着き払っていた。稽古では早くから関取衆をしのぐ強さで、史上最強の新弟子と注目を浴びてきた大器は「特には何も感じない」と淡々。笑顔はない。「親方の指導、周りの関係者の応援があって、土俵で相撲を取ることができたと思う」と感謝を示す言葉にも貫禄が漂っていた。 秋場所前には肋骨を骨折したという。申し合いに参加できず、十分な稽古を積めなかったが、持ち前のパワーを発揮し、西幕下筆頭で6勝1敗。「内容は全然駄目。前に出る相撲ができてないので」と満足感はないが、兄弟子の炎鵬らに並ぶ最速タイとなる初土俵から所要6場所での昇進を決め、しこ名を受け継いだ伊勢ケ浜部屋付きの宮城野親方(元横綱・旭富士)の7場所を上回った。 九州場所では青色の締め込みを着用し、同じモンゴル出身の師匠、伊勢ケ浜親方(元横綱・照ノ富士)と同じ新十両優勝を目指す。その師匠からは「日本人以上に相撲のことを理解して、やっていくことを心がけてきた。もっと勉強して他の人より相撲に熱心に取り組み、愛されるような力士になってほしい」と心得も説かれた。 年6場所制以降で初となる序ノ口デビューから4場所連続各段優勝などその強さは怪物級。それでも秋場所後には宮城野親方からは「相撲が駄目だ」と喝を食らい「まだまだ駄目。もっと相撲を磨いて頑張りたい」と気を引き締めた。最速で新十両に昇進した過去4人は最高位に届いていないが「目標は横綱になること」と高らかに宣言。まだまだ番付を駆け上がっていく。(中村 和也) 旭富士 英毅(あさひふじ・ひでき) ☆本名 バトツェツェゲ・オチルサイハン。 ☆生年月日 2002年5月17日生まれ、モンゴル・ウランバートル出身の24歳。1メートル87、152キロ。家族は母。 ☆相撲歴 18年春に来日し、神奈川・旭丘高に相撲留学。21年春に伊勢ケ浜部屋に入門し、25年九州場所で初土俵。外国出身力士枠の関係でデビューまで約4年半を要した。 ☆25連勝 序ノ口デビューから歴代3位の25連勝。序ノ口、序二段、三段目、幕下と4場所連続各段優勝。得意は両四つ、上手投げ。 ☆叔母 レスリングで21年東京五輪などに出場のブルマー・オチルバト。 ☆ライバル 自分。 ☆好きな言葉 イケメン。 ☆嫌いな食べ物 わさび。 ☆目標とする力士 元横綱・旭富士。
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