「大相撲秋場所・8日目」(20日、両国国技館)
綱とりの大関霧島は美ノ海に押し倒され、3敗に後退した。浅香山審判長(元大関魁皇)は「厳しく見られても仕方ない」と言及し、場所後の昇進は絶望的な状況となった。横綱大の里は隆の勝を寄り切って1敗を守った。並走していた琴桜が新小結伯乃富士に押し出されたため、単独トップで中日を折り返した。大関を狙う熱海富士は琴栄峰を突き落とし6勝目。安青錦は大栄翔を寄り切り5勝目。2敗は新関脇藤ノ川、朝乃山ら8人。
どこかうつろな表情で引き揚げる姿が痛々しかった。霧島は美ノ海に押し倒されて3敗目。2敗を喫した6日目に続き、付け人を通じて取材を断った。風呂を出てまげを整え、サバサバした様子で帰途に就いた。
15日制定着以降、中日までに3敗を喫して横綱に昇進した例はない。敗れた相手はいずれも平幕だ。「ハイレベルな優勝」を昇進条件に掲げていた浅香山審判部長は「そこは場所前から変わらない」と断った上で「厳しく見られても仕方ない。大変だからこそ地位に価値がある」と語った。
攻めきれない今場所の欠点がまたも露呈した。美ノ海に頭で当たり、相手の突きをかわしてまわしを狙った。しかし右をおっつけられて体を起こされ、左に回り込もうとしたが、突かれてさらに体勢が崩れ、トドメの突きで押し倒された。
浅香山部長は「そんなに悪いとは思わないが、負けた相撲は攻めあぐんでいる」と今場所の内容について言及。八角理事長(元横綱北勝海)は「途中で止まったとき、攻め込まないとダメ」と指摘した。
今年1月場所から11→12→12→12と白星を重ね、3月場所は優勝して大関復帰。5、7月場所は優勝決定戦で敗れ「何かが足りない」と稽古を重ねてきた。12勝なら来場所に綱とりが継続される可能性があるだけに、八角理事長は「これからだ」、浅香山部長は「切り替えて」と立て直しを求めた。