「大相撲秋場所・7日目」(19日、両国国技館)

大関琴桜が藤凌駕を肩透かしで退けて6勝目を挙げた。立ち合いで下がらず、先に攻めたのが奏功し、持ち味である懐の深さを発揮した。横綱大の里は美ノ海を押し出し、1敗を守った。賜杯争いは番付上位の2人が並走。綱とりの大関霧島は豪ノ山をとったりで下し、連敗を免れて5勝2敗とした。3連敗中の大関安青錦は、大関を狙う関脇熱海富士を寄り切って4勝目を挙げた。熱海富士は2敗に後退した。

まげを乱し、必死の形相で連敗を止めた。3連敗中の安青錦は頭をつけ、左前みつを取り、右を浅く差した。右を抱えて締められないよう、左に回りながら幾度も出し投げで揺さぶり、最後は右下手を深く持って寄り切った。

先場所優勝決定戦のリベンジを狙う198キロの熱海富士を返り討ち。安青錦は「まわしを取って下から起こすのが一番押せると思った。引かないと決めていた。自分らしい相撲が取れた」と胸を張った。連敗中は左足が痛む様子を度々見せたが、師匠の安治川親方(元関脇安美錦)から「勝っても負けても胸を張って相撲を取りなさい」と諭され、退路を断った。

安治川親方はこの日「まだ全然諦めていない」と語った。今年の各場所の優勝者はすべて12勝だけに、安青錦にもチャンスは残っているはずだ。